韓国ドラマを観ていて、字幕を読む前に台詞の意味がふっと分かる瞬間があります。ほんの一言、「ケンチャナ(大丈夫)」とか「チンチャ?(本当?)」とか。それだけのことなのに、画面の向こうの人と直接つながれたようで、じんわり嬉しいのです。
今日はドラマの話を少しはなれて、私の韓国語の話を。「韓ドラと推しをもっと楽しみたいから、韓国語をちょっとだけ」——そんな50代の等身大の記録です。同じ気持ちの方に、「私にもできそう」と思ってもらえたら嬉しいです。
私の韓国語歴|NHKラジオ講座を3年、ハングル検定5級
私の教材は、NHKラジオの「まいにちハングル講座」でした。1回15分、テキストは書店で数百円。洗濯物をたたみながら、夕飯の下ごしらえをしながら聞けるサイズなので、50代の毎日にも無理なく組み込めます。最初はハングルが記号にしか見えなくて、「この丸と棒、本当に読める日が来るの?」と半信半疑でした。それでも毎日15分だけ、と決めて続けているうちに、駅の看板や食品パッケージのハングルが少しずつ「読める文字」に変わっていったのです。気づけば3年、続いていました。三日坊主の常連だった私にとっては、ちょっとした事件です。
そして、力試しにと思い切ってハングル能力検定5級を受験して、合格。5級はいちばんやさしい級ですが、この年になって新しい試験を受けること自体がどきどきの冒険でしたし、「合格」の二文字は何歳になっても嬉しいものですね。大学生の娘に「ママすごいじゃん」と言われた日は、少し得意げに夕飯を作りました。
続けられるいちばんの理由——BTSの言葉を、そのまま受け取りたい
実は私、韓ドラと同じくらいBTSに支えられて毎日が回っています。そして韓国語を「勉強したい」と強く思う動機は、正直に言うとドラマよりこちらかもしれません。オンラインの生配信を、翻訳を介さずに自分の耳で聞き取りたい。コンサートの曲間のMCで、会場のみんなが笑ったその瞬間に、一緒に笑いたい。生配信は字幕が出ないことも多く、翻訳を待っているあいだに話題は次へ進んでしまいます。あとから翻訳のまとめを読んで「そんな話をしていたのね」と知るたびに、ありがたい反面、少しだけ悔しいのです。
推しの言葉を、誰かの訳したものではなく、声のトーンや間合いごと、そのまま受け取りたい。この気持ちは、ファンの方ならきっと分かってくださると思います。50代になって「推しのために外国語を学ぶ」なんて、若い頃の自分は想像もしていませんでした。でも、好きこそものの上手なれ。この動機のおかげで、私のラジオ講座は3年続いたのだと思います。
「聞き取れる」と「わかる」は違う——50代のリアルな現在地
正直に言うと、今の私は「ちょっとした台詞や短いフレーズなら聞き取れる。でも長い会話になるとお手上げ」というレベルです。ドラマなら、挨拶や相づち、ラブコメの定番の台詞は耳が拾ってくれる。生配信なら、「カムサハムニダ」「ポゴシポッソヨ(会いたかった)」のような決まり文句や、ぽつぽつと単語は分かる。でも話が盛り上がって早口のおしゃべりになると、とたんに音の洪水に飲み込まれて、字幕や翻訳にしがみつくことになります。
それでも、です。たった一言でも自分の耳で聞き取れると、その世界がぐっと近くなります。字幕では「大丈夫」と訳された台詞が、声の震えで「本当は大丈夫じゃない」と伝わってくる。配信の中の何気ない一言が、翻訳を待たずにすっと心に届く。この味わいは、少しでも韓国語をかじった人だけのごほうびだと思うのです。

韓ドラと推し活は、最高の「生きた教材」
勉強法というほど立派なものではありませんが、私はお気に入りの場面を一時停止して、台詞をまねして口に出してみます。手帳の隅に「今日の一言」を書き留めておくのも習慣になりました。ドラマや配信で出会った言葉に、後日ラジオ講座で再会すると、「あ、あの場面で言っていたやつ!」と、定着のしかたがまるで違います。教科書で10回書くより、推しの口から一度聞くほうが覚えられるのですから、我ながら現金なものです。
言葉から韓国の文化を知る楽しさもあります。『星から来たあなた』の「初雪の日にはチメク」のように、台詞ひとつから向こうの暮らしが見えてくる。歌詞の一節の意味が分かって、曲の景色が変わって聴こえることもあります。こうなるともう、ドラマの時間も推し活の時間も、まるごと教材です。
→ 『星から来たあなた』は色あせない名作|50代が語るあらすじと見どころ
独学の壁と、次の一歩
3年ラジオを聴いて感じるのは、「聞く」だけでは会話は上達しない、ということです。声に出す相手がいないと、覚えた言葉はなかなか口から出てきませんし、長い会話が聞き取れないのも、結局は自分で文を組み立てて話す経験が足りないからだと感じています。ラジオと検定で土台はできた。でもここから先——生配信のおしゃべりを笑いながら聞けるようになるには、独学だけでは足りない気がしています。
まだまだ勉強したりない、もっとしたい——今はそんな心境です。次の一歩として考えているのが、オンラインや教室でのレッスン。独学のインプットに「話す場」を足せば、憧れの「字幕なしで一気見」と「翻訳なしで生配信」に、少しずつ近づける気がしています。
韓国語を学んでみたい方へ
私と同じように「韓ドラのために、推しのために韓国語を」という方に、選択肢をふたつご紹介します。
自宅で自分のペースで進めたい方には、「できる韓国語オンライン」。定番テキスト『できる韓国語』を作った新大久保語学院の動画講座とオンラインレッスンで、ラジオ講座からのステップアップにちょうどいい内容です。
▶ できる韓国語オンラインを見てみる(動画講座+オンラインレッスン)
教室に通って、先生や仲間と話しながら学びたい方には、日本最大級の韓国語教室「K Village」。まずは無料体験レッスンから始められます。同じ「推し」の話で盛り上がれる仲間に出会えるのも、教室のいいところだそうですよ。
※講座の内容や料金は変わることがあるので、お申し込み前に公式サイトで最新の情報をご確認くださいね。
まとめ
韓国語は、韓ドラや推し活の「おまけ」ではなく「もうひとつの扉」でした。ラジオ講座の15分からでも、50代からでも、遅すぎることはありません。いつかコンサートのMCを、翻訳を待たずに笑って聞ける日を夢見て、私は今日もテキストを開きます。何より、「勉強したい」と心から思える大好きなものがあるって、それだけで幸せなことですよね。
「まず何を観ればいいの?」という方には、初心者向けのドラマ選びの記事もどうぞ。


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